不登校の定義とは

不登校の定義とは

文部科学省は、不登校の児童生徒を
『何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、
あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、
病気や経済的な理由による者を除いたもの』
と定義している。
この定義に基づいて文部科学省が行った2003(平成15)年度学校基本調査によると、
不登校の児童生徒の数は、毎年右肩上がりに増加していたが、
今回の調査で始めて減少に転じた。
しかし、不登校の児童生徒数はまだ13万人近くもおり、看過できない問題として認識されている。

不登校とは「ただ単に学校へ通学していない状態を指す言葉である」と考えがちであるが、
文部科学省が定義する不登校とは、それとはやや違っている。
病気のために学校を欠席している場合や経済的理由によって学校を欠席している場合には、
不登校と考えていない。また、年間30日未満の欠席については、
「教育上、看過できないほどの欠席日数」と考えないため、これらの者は除外されている。

ただ、文部科学省発表の不登校の定義およびデータだけをそのまま鵜呑みにして、
不登校を議論するのは好ましいことではない。それは、保健室登校、特別教室および
一部のフリースクールへの通学を、小学校および中学校が出席扱いとする場合があるため、
上記の数字には、保健室登校などを行っている児童生徒は除外されている可能性があるからだ。
実際に教室に入って授業を受けられない児童生徒の数は、上記発表の数字よりも、
より大きなものである可能性があることに注意しなければならない。

注意)詳細については、文部科学省発表の資料(HPや教育白書など)を参照してください。

ひきこもりとは

ひきこもりの定義
厚生労働省は、ひきこもりを
自宅にひきこもって学校や会社に行かず、家族以外との親密な対人関係がない状態が
6ヶ月以上続いており統合失調症(精神分裂病)やうつ病などの精神障害が第一の原因
とは考えにくいもの

と定義している。
この厚生労働省の定義によるひきこもりの人数は、現在「推定100万人いる」と言われている。
(あくまで推定人数である)

推定人数で発表される理由は、
不登校の場合には、学校(教師)に対して調査すれば、信頼できる人数
(教師がウソの報告をしないことが前提条件である)が報告されるが、
ひきこもりの場合には、実態調査自体が困難であるため、
ひきこもりの人数は推定するしかないからである。

一般的には、ひきこもりは「自宅に引きこもって外出しない」状態を指す言葉として使用されるが、
厚生労働省の定義では、うつ病などの精神疾患を持っているために、自宅から外出できない者は
「ひきこもり」から除外されている。
その理由は、
うつ病(仮面うつ病を除く)などの精神疾患の場合には、脳内物質が健康な人と比べて、
異常に少ないことが知られている。(つまり、一種の脳の病気である。)
うつ病に代表される精神疾患の治療には、治療薬と休養が必要だと考えられているため、
うつ病患者等の中には、自宅で療養生活を送っている者もいるはずである。
そうした精神疾患をわずっている者が「自宅にひきこもって外出しない」場合には、
厚生労働省は、ひきこもりとは考えずに自宅療養として扱っているようである。

つまり、厚生労働省は、「自宅療養を必要とする病気を持っていない」者で、
外出しようと思えばできるにもかかわらず、長期間に渡って外出しないものを
「ひきこもり」として、考えているようである。

注意)詳細は、厚生労働省発表の資料(HPや厚生労働白書など)を参照してください。